施設と訪問看護、オンコールの負担はこんなに違う|私が気づいたこと

看護師の働き方

前回、運転が苦手、オンコールも負担。50代看護師が訪問入浴に辿り着くまでという記事を書きました。

あの記事では「オンコールの詳しい話は、また別の記事で」と書いていたので、今回はその続きです。同じ「オンコール」でも、施設と訪問看護ではずいぶん負担の質が違います。実際に両方を経験して気づいたことを整理してみます。

施設のオンコールは「夜間のみ」

施設のオンコールは、夜勤の介護士さんからの連絡です。発熱などの体調変化、救急搬送が必要そうな急変、呼吸停止など。夜間だけ、電話が鳴る可能性がある状態です。

日中は看護師が常駐しているので、オンコールの対象になるのは夜間のみ。範囲がはっきりしています。

訪問看護はなぜ24時間対応が当たり前なのか

一方、訪問看護のオンコールは「営業時間外すべて」が対象になります。夜間はもちろん、事業所が休みの土日祝も含まれます。

なぜここまで範囲が広いのか。実は制度的な理由があります。訪問看護には緊急時対応に関する加算があり、24時間いつでも連絡が取れる体制を整えることで、事業所の収入に反映される仕組みになっています。訪問看護ステーションの多くがこの加算を届け出ているので、24時間対応は業界的にほぼ標準になっています。

つまり、「うちの事業所はオンコールが厳しい」というより、訪問看護という仕事そのものが、制度上そういう体制を前提に成り立っている、という側面があります。

土日休みの事業所と年中無休の事業所、実はオンコールの負担が逆転する

ここが、実際に経験してみて意外だったところです。

訪問看護ステーションには、土日祝が休みの事業所と、年中無休の事業所があります。

年中無休の事業所は、土日も出勤しているスタッフがいます。つまり土日の日中は「営業時間内」として誰かがカバーしている状態なので、オンコールが発生するのは夜間のみ。これは施設と同じ構造です。

一方、土日祝が休みの事業所は、土日が丸ごと営業時間外になります。休みの日も含めて、オンコール対象が広がるということです。

「土日休みの職場の方が楽そう」というイメージを持たれがちですが、オンコール体制に限って言えば、むしろ逆になる場合があります。休日が丸ごとオンコール対象になる分、負担は大きくなりうるということです。

ただし、これはあくまでオンコール体制だけの話です。業務内容や人員体制、利用者さんの人数など、他にも判断材料はたくさんあります。この一点だけで職場を決めるべきではありませんが、知っておくと視点が増える情報だと思います。

まとめ|これから訪問看護を考える人へ

訪問看護は、定休日がある事業所もあれば、年中無休の事業所もあります。休みが不規則になるかどうかは、事業所によって違います。

ただ、休みの日にオンコールを持つかどうかは、また別の話です。「土日休み=気楽」と単純に考えず、オンコール体制がどうなっているか、面接や求人票で確認しておくと安心だと思います。

働き方に迷ったときは、一人で抱え込まず、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。私自身も、メディカルコンシェルジュに相談しながら今の働き方を選びました

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